好きだけど嫌いな雨の日

朝のニュースを見る。朝から土砂降りの映像が流れている。
キャスターのお兄さんは今日は室内から実況していた。

それくらい酷い雨だ。
雨は好きですか?と聞かれたら、大好きだと答える
けど、仕事の日は話が違う。

私が好きな雨は何にも予定がない日の雨だ。
買い物に行かなくても食料がたくさんあって、
いつかやろうと思って買ったゲーム、積読にしていたマンガ
見ようと思っていた映画を再生してソファでごろごろする
こんなふうに、部屋でのんびり過ごすだけの雨の日が好きなんだ

時折り窓から雨を眺めて、今日休みでよかったな…
なんて雨に濡れない安全な場所から思う瞬間が贅沢で好きなんだ。

しかし、残念ながら今日は仕事だ。
リュックが濡れないように傘を傾け、満員電車では濡れた傘が当たらないように気を配る。
びしょびしょのスニーカーに不快感を覚えながらも、いまだにレインブーツを買っていない。

いろいろな試練を乗り越え職場につく。
雨でぬれた服に冷房があたってひんやりする。
夏の雨は湿気で辛いし、冬の雨は体温を奪われて辛い。

黙々と仕事をする。
私の職場は窓がないといったら刑務所みたいに聞こえるけど、半地下にあるので外の景色が見えない。
ヤフーの天気情報でまだ降ってるのかなと推測する。

早く帰りたいと思いながら、帰るころには雨がやんでてほしいと願う。

仕事が終わると願いが通じて雨がやんでいた。
傘を忘れないようにしっかりつかんで帰る。

雨の日はご褒美を買いたくなる。
コンビニに寄ろうかと思うけど、それすらもめんどうくさくなって、そそくさと家に帰る。

やっと家につく。
風呂に入って、ごはんを作って食べる。

冷凍庫のなかに買い置きのアイスを見つける。
明日の天気を見ながら食べる。

雨ではないけどすごく暑いようだ。
夏が終わらない。

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